スタートダッシュ
(99/09/15更新)
 
ファイナルハロンの騎乗馬は、放っておいてもゲートが開けば一応のスピードで出てくれます。そのままなんとなく加速して馬群について行っても、大きく離されなければそれなりの勝負はできるでしょう。しかし、好タイム・対戦での好成績を望むなら、意識的なスタートダッシュは不可欠です。

レースで好走するためには、「勝負ポイント」以降の上がり時計を縮めることももちろん大事です。しかし、ある程度練習した人ならいわゆる最高速を常時叩き出せるようになるため、中級者以上のプレイヤー同士で同脚質勝負なら、純粋な上がり時計にそれほどの差はつきません。むしろ、勝負ポイントに至るまでの道中の位置取りとペース配分の差が、最後の最後に響いてくるような微妙な勝負になります(この辺の機微についてはいずれ修行編で詳述する予定です)。したがってスタートダッシュによって獲得する、馬群の中での最初の位置取りを自分に有利に運ぶことは極めて重要になるわけです。

また、同じ加速するのであっても、道中で加速するのとスタートダッシュとでは大きな違いがあります。道中での加速は一歩間違えれば「速すぎるよ」の表示に繋がり、スタミナをロスしやすいのですが、スタートダッシュ時は、あるタイミングさえ守れば「速すぎるよ」を表示させずに急加速することが可能なのです。スタミナロスを最小限に抑えるのに越したことはないので、「安全に」加速できるスタートダッシュはこの点でも有効なのです。

そのタイミングを計る物差しは、「画面内のジョッキーの腕の動き」にあります。スタート時に、自分の騎乗馬のジョッキーの腕の動きを観察してみて下さい。ゲートを出た当初はゆっくりと動いているジョッキーの腕が、しばらくすると急に速い動きに変わるはずです。ここがスタートダッシュをやめて馬なりに移行するポイントになります。ここを過ぎても全力で追っているとすぐに「速すぎるよ」が出てしまいますので、しっかり見極めて筐体を揺らす動きを抑えましょう。

ジョッキーの腕がゆっくり動いている間は、どんなに全力で追っても、出ムチを入れても「速すぎるよ」は表示されません。
この短い時間にできるだけ急加速して、馬群の好位置につけられればスタートダッシュは成功です。慣れないうちはダッシュしすぎて「速すぎるよ」が出てしまったりしますが、何度も練習していれば
必ずコツはつかめます。がんばりましょう。


最後に、脚質別のスタートダッシュの「目標」をまとめておきます。

逃げ:
とにかくコースの最内で先頭に立って自分のペースで馬群を誘導したいところです。外枠を引いたら迷わず出ムチを入れましょう。
(*1)
CPUの逃げ馬が競りかけてきた場合、相手のペースが速いと見たら先を譲ってもかまいませんが、平均ペース以下の場合や他のプレイヤーの逃げ馬については先に行かせないようにしましょう。自分の走行ペースとしては、2400mなら1000m通過を1分ジャスト、1600mなら800m通過を48秒ジャストくらいの平均ペースで行くのが理想的です
(*2)。スローに落としてもよいのですが、よどみないペースでセーフティリードをじわじわ広げながら逃げた方が、スローペースで「ヨーイドン」の展開よりも強い勝ち方ができます。

(*1)すみません、マイルの場合はスタミナロスがシャレにならないので、あまり出ムチは使わない方がいいみたいです。(98/10/28付記)

(*2)その後の研究、他のプレイヤーの走りから考えると、限界ギリギリの好タイムで走破するためには、もう少しだけ早いペースで中間を通過した方がよいようです。1600mで47秒7〜8、2400mで59秒7〜9くらい。但し、一歩間違うとゴール前でスタミナ切れを起して失速しますのでご注意を。(98/10/28付記)
先行:
基本的には「逃げ」と同じです。先頭に立てるチャンスがあれば、出ムチを使ってでも他馬より前で競馬をしたいところです。
(*)
先行の「逃げ」は、しっかり平均ペースで走りきれば、最後の決め手が上回る分、逃げ馬の「逃げ」より速いタイムが出せます。
運悪く外枠を引いて内枠の逃げ馬や先行馬に先頭を奪われた場合でも、あきらめないでピッタリとマークするようにしましょう。この場合は、直線の仕掛けを遅らせて、ゴール前でのチョイ差しを狙います。

*これも、逃げと同様、マイルの場合はあんまり飛ばして行かない方がいいみたいです。出ムチも止めておいた方がいいかも(^-^;)。何しろマイルは総じて折り合い重視で乗らないと、直線での瞬発力が失われてしまうようなのです。
(98/10/28付記)
差し、
追込:

共に出足が非常に鈍く、たとえ1枠を引いても先頭に立つのはかなり困難です。しかし、道中で追い上げるのはもっと難しい(下手に加速するとすぐに「速すぎるよ」が出る)ので、なんとか頑張って少しでも好位置につけるようにダッシュします。少なくとも、差し・追込馬の中では最内の一番前にいるのが理想です。
(*)

*但し、2400mの追込に関してはいわゆる「ロケットスタート」が有効です。これは、後方待機で折り合い重視という、追込走法の基本を根底から覆す、超積極的なスタート法で、その分リスクも高いのですが、好タイムを狙うためのセオリーの一つ(絶対条件ではない)となっています。詳しくはいずれ修行編で。(98/10/28付記)
自在:
一応、逃げから追込まで使えるはずですが、CPU相手ならともかく対戦ではかなり中途半端な性能なので、まあ「無理せずに行ける範囲でできるだけ馬群の前の方に」くらいの感覚で、「差しっぽい先行」を目指すのが一番無難だと思います。

 
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