(2003.01.30 更新)
ファイナルハロン界きってのテクニシャンにして、後楽園の古強者、師匠騎手。
彼が語るFF黎明期の対戦日記は一読の価値有り。 まずは、ファイナルハロン
掲示板に書き込まれた第1話〜第5話の再録から。
ちなみに、日記といっても、執筆時点の日記じゃないですからね。だいたい、
'97年夏以降の、ファイナルハロン(第1作)稼働初期からのお話です。
第1話 死闘!自在馬3羽ガラス(1999.08.23) |
今から約2年前の9月ごろ、当時FF1のボンバーを使って、後楽園を荒し回っていた。(一日20連勝とか)ところがある日、いつものようにハロンをしていると、見知らぬ三人組(それぞれ親しそう)が挑んできた。 よーしそれならと、私はいつものようにボンバーを選択し、相手の使用馬を見る。すると、二人がピーチ、もう一人がセブン(リーダー格のようだ)を選ぶ。 自在には負けない。そう私は思っていた。だが・・・、そして、レースがスタートした。ボンバーなので2番手くらい位置どりだった。しかし、すぐさまセブンとピーチ1頭が私の前をいく。しかし、冷静になってゴール前でかわそうとそのままの位置をキープしていたのだが・・・。2コーナーを過ぎるちょうどその時、自分のおかれている立場がわかった。外から、びっちりと馬体を合わせる遅れてきたピーチ、私の1馬身前にも同じくピーチ。そして、その前にはリーダー格のセブン。完全にフォーメーションを組まれてしまった。ペースを上げても下げても、ピーチは離れようとしない。そのまま直線に入りフォーメーションを抜けようとする、が完全にブロックされ加速すらできない。『くそっ、どけ!!!』と私はやっとの思いで、ボンバーにムチを入れる。しかし、結局セブンを捕らえることができず、2着。はじめてのフォーメーションプレイに完敗し、自分の力不足を知ったのだった。 ・・・つづく!?つづかないか(笑)p.s 長々とすいません。こんな思い出話しを。 |
※ファイナルハロン掲示板 No.3154 を再録
第2話 『先行+追込!?』(1999.08.24) |
三羽ガラスに敗れた翌日、ボンバーで追いきりをしていた。あの、フォーメーションを破るには、位置取りを後ろにするか、直線でやつらを振り切るほどの速い脚を使うしかないと思い、いろいろと試してみた。『ダメだ。』やはり、ボンバーは抑えすぎると前を捕らえるのが難しくなる。スピード、サンダーはボンバーに比べると、一枚落ちる。では、クイーンは・・・。当時、クイーン(追込)はみんなに敬遠されていた。なぜなら、展開ひとつで勝ったり負けたりして、安定性がなかったからだ。しかし、直線でのあの脚は魅力で、一部の人は好んで使っていた。あれぐらいの末脚がボンバーに使えれば・・・。そう思いながら、人のクイーンを見ていた。 ある日、いつものように後楽園へ行き、ハロンをするために並ぶ。すると、目の前でレースが始まろうとしていた。そのとき、ある光景が目に止まった。スタート直後に『速すぎるよ』を出していたクイーン。その人は、あまりやったことがなかったらしく、大外を走っていたあげく早仕掛け、最高速も出ていなかった。結局負けてはいたが、私は肝心なところを見逃さなかった。クイーンは、前にいってもそれなりの脚を使っていたこと。うまく乗っていれば、スタミナは残っていたかもしれない。本人はその可能性に気がついていないようで、次は、サンダーを使っていた。 これだ・・・。先行する追い込み。これで、やつらのフォーメーションを直線で振り切ることができる。そして、その日からクイーンでの特訓が始まった・・・。 『待ってろ!自在馬三羽ガラス」 つづく・・・かな? |
※ファイナルハロン掲示板 No.3176 を再録
第3話 『3羽ガラス、散る・・・』(1999.09.04) |
先行する追込。常識ではとても思いつくことができなかった発想。偶然にも他の人の失敗 から得てしまった。 ・・・そして苦労の末、ついに完成したのだ。 とある週末、後楽園で奴らを待っていた。すると、気配を感じさせず、いつのまにか私の 真横に、笑みをこぼしながら並んでいた。まるで、獲物を見つけたカラスのように・・・。 さあ、いよいよだ。奴らは、同じようにリーダー格はセブン。2人はピーチを選んだ。そし て私は・・・クイーン。距離は2400。リベンジが始まる。 スタートで私のクイーンは、『速すぎる』を出しながら、いっきに先行集団に追いつく。奴ら は見た事のない光景に、驚いた様子で少し怯んでいた。しかし、リーダーは落ち着いてい てフォーメーションを2人に組ませるように指示し、前の時のようにリーダーのセブンがハ ナ。2番手にピーチ、その後ろの内ラチ沿いに私のクイーン。そしてその外にピーチ、こ れが例の『トライアングルフォーメーション』。 しかし、私は慌てなかった。勝負は最後の直線、まだ動くわけにはいかない。このまま4 コーナーへ・・・。 まず、リーダーが加速しはじめる。そして、両ピーチが私を囲むような形で仕掛けてきた。 私はクイーンにムチを入れるが加速しない。2人は、『バカめ、追込が前にいて勝てるわ けがないだろ。』と思ったのだろう。どんどん加速し、2人は勝ちにいくためにフォーメー ションを崩した。まともなら、届かないくらいの差が開いていったのだが・・・。 坂を登った時点で、クイーンは反応し始めた。CPUを抜き去り、前をゆく3羽ガラスをまる で矢のごとく、ゴール前でまとめてかわし、さらに3馬身ぐらいはちぎり捨てた。 奴らは呆然と、私の方を見つめる。ついに勝った・・・。3羽ガラス敗れたり! その後も数回戦ったが、負けることはなかった。しかもついには仲間割れか、フォーメー ションを崩し、リーダーと競り合ってハイペースを作る始末。完全に歯車が狂ってしまった ようだ。 そして、翌週から彼らの姿はなく、たまにそのリーダーが、一人寂しく乗りにくる程度に なった・・・。 つづく・・・ 今回は長かったです。ごめんなさい。次回書くとしたら、池袋遠征編かな?でも不評なら やめます。 では。 |
※ファイナルハロン掲示板 No.3314 を再録
第4話 『運命(前編)』(2001.12.XX) |
ハロンが登場してから数ヶ月が経っていた。後楽園でいつものようにハロンをやっていると、 対戦した見知らぬ人に「天皇賞大会に出られましたか?」と聞かれ、「出てない」と答えた。 初めて大会の存在を知ったのだ。後楽園での対戦しか知らなかった俺は、そのときから外の 世界を意識するようになる。もっと強い人間が、世の中にたくさんいるかもしれない。そう 思ったら、いてもたってもいられない。早速、ハロンが盛んそうなところへ出発した。 当時、ハロンの特集が競馬雑誌などに組まれ、その中で見つけたのが渋谷にチャンプがいる らしいとのこと。まず渋谷へ向かった。しかし、全く猛者があらわれずガセネタだったこと が判明した。さらに新宿へ向かったが、骨のある奴はいなかった。 期待どおりにはいかず、あきらめムードで最後に流れ着いたのが池袋。何件か回ったが、 ハロンの強そうな奴はいなかった。そして、ここでだめなら諦めようと思い「ゲームファン タジア」に足を運んでみた。そこには・・・。 つづく |
※ファイナルハロン掲示板 No.XXXX より再録
第5話 『運命(後編)』(2001.12.XX) |
まだ見ぬ強敵を求めて、池袋の「ゲームファンタジア」にたどり着く。そこには、ハロンを 楽しそうに乗っている人物がいた。まずは、お手並み拝見。彼はボンバー使いだった様で、 同じボンバーで勝負を挑んでみた。結果は俺の勝ち。そしたら、また勝負の催促をしてきた。 今度は俺のクイーンで圧勝してみせた。あきらめてくれるかと思いきや、負けたのにも関わ らずニヤニヤと笑っているではないか。これほどまで、ハロンを楽しそうに乗っているひと を見るのは初めてだ。すでに勝負がついている筈なのにどうして?まるで「起き上がりこぶ し」のようなひとだった。 そして十数戦消化した後、その人が口を開く。「いつも、どの辺でやられているんですか?」 と。そして、彼に後楽園のことを話し、今度また戦うことを約束した。その人物こそ遠田ト ニービン氏であり、のちに後楽園5人組といわれる人物の一人なのだった。・・・つづく |
※ファイナルハロン掲示板 No.XXXX より再録
対戦日記予告・・・ 次回は「強敵(仮)」、そして「激闘の果て(巣鴨大会編)」 近日公開お楽しみに。 |